がん研究助成事業
趣旨
がん治療の新分野開拓のための優秀な研究に対して、毎年「がん研究助成審議会」の審査を経て研究助成金を贈呈するものです。
平成21年度事業
第42回がん研究助成金の贈呈式を平成22年3月30日に行いました。
今年度の助成金は大幅に増額をして公募を行いました。
また、今年度は研究課題として、従来の一般課題:A、特定課題(膵臓がん)、ラン・フォー・ホープ記念課題の他に新規に一般課題:B、特定課題(肺小細胞がん・卵巣がん)、余命1ヶ月の花嫁記念課題と研究課題の新設、研究費の増額をして公募を行いました。
贈呈式でのそれぞれの研究課題、人数は次のとおりです。
| 一般課題:A | (1課題150万円) | 30人 |
| 一般課題:B | (1課題120万円) | 7人 |
| 特定課題 | (1課題300万円) | 10人 |
| (膵臓がん 4人、肺小細胞がん 3人、卵巣がん 3人) | ||
| ラン・フォー・ホープ記念課題 | (1課題150万円) | 1人 |
| 余命1ヶ月の花嫁記念課題 | (1課題1,500万円) | 1人 |
新設の一般課題:Bは看護師、技師(放射線・検査)、管理栄養士、放射線医学物理士、実験動物関係技術者等の方を対象としました。
なお、22年度は「余命1ヶ月の花嫁記念課題」の公募の予定はありません。
これまでの贈呈実績並びに21年度は、事業実績のとおりです。
事業実績
最近10年間の年度別贈呈実績は以下の通りです。(単位: 千円)
| 年度 | 贈呈者数 | 贈呈額 | |
|---|---|---|---|
| 第32回 | 1999 | 20人 | 24,000 |
| 第33回 | 2000 | 21人 | 27,000 |
| 第34回 | 2001 | 20人 | 27,600 |
| 第35回 | 2002 | 23人 | 33,000 |
| 第36回 | 2003 | 27人 | 37,800 |
| 第37回 | 2004 | 27人 | 37,800 |
| 第38回 | 2005 | 28人 | 39,000 |
| 第39回 | 2006 | 28人 | 39,000 |
| 第40回 | 2007 | 28人 | 39,000 |
| 第41回 | 2008 | 28人 | 39,000 |
| 第42回 | 2009 | 49人 | 99,900 |
2009年度 (第42回) 受領者は以下の通りです。
(一般課題A: 1課題150万円 30名)
| 氏名 | 所属施設名及び職名 | 研究課題名 |
|---|---|---|
| 赤須 孝之 | 国立がんセンター中央病院 総合病棟部15B病棟 医長 | High-resolution magnetic resonance imaging(HRMRI)およびdiffusion-weighted HRMRIを用いた正確な直腸癌の病期診断法の開発に関する研究 |
| 伊藤 雅昭 | 国立がんセンター東病院 外来部消化器科 医長 | 大腸癌に対する腹腔鏡下手術のlearning curve短縮を目指したトレーニングプログラムの開発 |
| 梅田 泉 | 国立がんセンター東病院 臨床開発センター 機能診断開発部細胞機能室 室長 | ナノキャリアと内用放射線治療・化学療法の組合せによる進行性・転移固形がんに対する新規治療法の研究開発 |
| 太田 力 | 国立がんセンター研究所 腫瘍ゲノム解析・情報研究部 室長 | 抗がん剤抵抗性に関与する因子の探索 |
| 大塚 隆生 | 九州大学大学院医学研究院 臨床・腫瘍外科 助教 | 癌特異的人工ウイルスの改変による新規膵癌治療法の開発 |
| 大塚 基之 | 東京大学医学部附属病院 消化器内科 助教 | 持続炎症に伴うmicroRNA機能不全が惹起する肝発癌機構解明とその発癌機構への新規介入法の開発 |
| 尾島 英知 | 国立がんセンター研究所 病理部第一組織病理研究室 研究員 | 胆道領域がんの進展・増殖を決定する分子機構の解明と臨床治療への応用 |
| 神田 浩明 | (財)癌研究会癌研究所 病理部 主任研究員 | がん骨転移におけるがん細胞と間質細胞相互作用の研究 |
| 金 成元 | 国立がんセンター中央病院 特殊病棟部 血液内科・幹細胞移植科 医師 | がん化学療法患者における味覚・嗅覚障害の実態および原因探索に関する研究 |
| 小林 昭彦 | 筑波大学大学院人間総合科学研究科 講師 | 血中アンチセンスRNAの網羅的解析による大腸癌及び肝細胞癌の新規診断法の開発 |
| 込田 英夫 | 東京慈恵会医科大学附属柏病院 消化器・肝臓内科 助教 | 難治性消化管間葉系腫瘍に対する新規ワクチン療法の開発 |
| 近藤 豊 | 愛知県がんセンター研究所 分子腫瘍学部浸潤転移研究室 室長 | ヒト肝細胞キメラマウスを用いた肝炎ウイルスによるエピジェネティクス異常の誘導機序に関する研究 |
| 清水 律子 | 東北大学大学院医学系研究科 病態検査学分野 教授 | 白血病幹細胞に対する治療標的分子の同定 |
| 谷口 博昭 | 札幌医科大学がんプロジェクト (兼)医学部内科学第一講座 特任助教 | 悪性腫瘍におけるサーカジアン関連遺伝子の異常及び抗癌剤のクロノセラピーへの応用 |
| 田原 信 | 国立がんセンター東病院 内視鏡部気管支内視鏡室 医長 | 臨床病期U/V期(T4を除く)胸部食道癌を対象としたドセタキセル+シスプラチン+5-FU(DCF)の併用療法による術前補助化学療法の実施可能性試験 |
| 千葉 哲博 | 千葉大学医学部附属病院 消化器内科 助教 | ポリコーム群タンパクを標的とした新規肝癌治療法の確立 |
| 土原 一哉 | 国立がんセンター東病院 臨床開発センター がん組織生理機能解析プロジェクト 室長 | PARP-1阻害剤による低毒性化学療法開発の生物学的基盤の確立 |
| 寺脇 潔 | 国立がんセンター研究所 がん患者病態生理研究部がん悪液質研究室 室長 | がん悪液質モデルの確立および六君子湯による悪液質改善効果の研究 |
| 富田 直人 | 横浜市立大学大学院医学研究科 病態免疫制御内科学 准教授 | びまん性大細胞Bリンパ腫の中枢神経浸潤 |
| 中田 光俊 | 金沢大学医薬保健研究域医学系 脳・脊髄機能制御学 医学系内講師 | GSK3βを標的とした悪性脳腫瘍に対する分子標的療法の確立と分子機構の解析 |
| 中西 弘之 | 国立がんセンター中央病院 第二領域外来部泌尿器科 医師 | 新規パラメーターを加味した局所限局前立腺癌に対する至適治療法決定アルゴリズムの開発 |
| 中西 幸浩 | セントルイス大学医学部附属病院 病理学教室外科病理 レジデント | 米国における病理診断業務の最新事情に関する調査−診断の標準化、臨床との連携、精度管理、Pathology assistant、教育システム− |
| 西澤 祐吏 | 国立がんセンター東病院 大腸骨盤外科 第14期がん専門修練医 | 直腸癌 ISR術後における肛門機能再生に関する研究 |
| 西野 宏 | 自治医科大学医学部 耳鼻咽喉科学講座 准教授 | 進行上顎洞癌に対する機能形態温存治療 |
| 春間 賢 | 川崎医科大学 内科学教室(食道・胃腸) 教授 | 胃食道逆流症患者におけるバレット粘膜の長期経過の検討−Prospective Cohort Survey− |
| 阪埜 浩司 | 慶應義塾大学医学部 産婦人科 専任講師 | エピジェネティックに制御される遺伝子を標的とした子宮体癌に対するsmall RNA医薬の開発 |
| 深川 剛生 | 国立がんセンター中央病院 総合病棟部17A 医長 | 進行胃がん患者の腹腔洗浄液に対するDNAチップ診断法を用いた術前化学療法の有効性に対する検討 |
| 益谷美都子 | 国立がんセンター研究所 生化学部 部長 | がん治療におけるPARP阻害剤の効果規定因子の同定と有効性予測の研究 |
| 村田 幸久 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医薬理学教室 助教 | 肥満細胞が産生するプロスタグランジンD2の腫瘍血管新生抑制効果の検討と腫瘍マーカーとしての応用 |
| 安永 正浩 | 国立がんセンター東病院 臨床開発センター がん治療開発部 薬理薬効室長 | 難治性固形腫瘍の薬剤抵抗性の原因となる間質バリアの克服を目指した新規抗体DDS(Drug delivery system)製剤の開発研究 |
(一般課題B: 1課題120万円 7名)
| 氏名 | 所属施設名及び職名 | 研究課題名 |
|---|---|---|
| 落合 由美 | 国立がんセンター東病院 運営局庶務第二課 栄養管理室長 | がん患者栄養教育の確立−料理教室を通じての栄養介入の在り方− |
| 光野 譲 | 国立がんセンター中央病院 放射線診断部 RI検査主任 | PET-CT撮像時の呼吸性変動が画質および定量性に及ぼす影響の検討 |
| 河野 良介 | 国立がんセンター東病院 臨床開発センター 粒子線医学開発部 研究員 | 放射線治療におけるMegavoltage Cone-Beam CT (MVCT)画像を利用した患者線量評価 |
| 小西美ゆき | 兵庫医療大学看護学部 看護学科 療養支援看護学 成人看護学 講師 | がん患者のがん罹患原因、罹患時期の捉え方と治療への取り組みの姿勢との関連に関する研究 |
| 鈴木 雅裕 | 国立がんセンターがん予防・検診研究センター 検診開発研究部 診療放射線技師 | CTcolonographyを用いた大腸がん検診における最適な前処置法および被曝低減に関する研究 |
| 地リベカ | 国立がんセンターがん予防・検診研究センター 予防研究部 派遣研究員 | がん予防の疫学研究における食事評価の精度向上を目指した料理(画像・レシピ)データベースの構築と”料理”単位による食事調査の妥当性検討 |
| 森 文子 | 国立がんセンターがん対策情報センター がん対策企画課 研修推進室 研修専門官(看護) | がん患者のQOL向上を目指した総合的フォローアッププログラムの開発 |
(特定課題: 1課題300万円 10名)
膵臓がん [疫学(リスク・ファクター)、実験系(成因論)、予防、診断、治療、QOLなど]
< 膵臓がん >
| 氏名 | 所属施設名及び職名 | 研究課題名 |
|---|---|---|
| 青木 一教 | 国立がんセンター研究所 がん宿主免疫研究室 室長 | 標的性を著しく高めた、膵がんに対する個別化腫瘍溶解ウイルス療法の開発 |
| 伊地知秀明 | 東京大学医学部附属病院 消化器内科 助教 | 膵発癌モデルマウスを用いた膵癌の腫瘍微小環境を標的とする治療法の開発 |
| 大内田研宙 | 九州大学大学院医学研究院 先端医療医学講座 特任助教 | 癌関連PSCのprospective isolationによる選択/同定と特定のPSC癌相互作用を標的とした新規膵癌治療の開発 |
| 小井戸薫雄 | 東京慈恵会医科大学 内科学講座 消化器・肝臓内科 准教授 | 進行膵臓がんに対する免疫化学療法 |
< 肺小細胞がん >
| 氏名 | 所属施設名及び職名 | 研究課題名 |
|---|---|---|
| 石川 雄一 | (財)癌研究会癌研究所 病理部 部長 | microRNAプロファイリングによる肺小細胞がん予後良好群の抽出 |
| 蔦 幸治 | 国立がんセンター中央病院 臨床検査部分子病理診断室 医師 | 小細胞癌ならびに肺大細胞神経内分泌癌を含む高悪性度神経内分泌腫瘍の新規治療ターゲットの探索的研究 |
| 望月友美子 | 国立がんセンター研究所 たばこ政策研究プロジェクトリーダー | 禁煙による肺小細胞がんの予防のための地域介入教育プログラムの開発に関する研究 |
< 卵巣がん >
| 氏名 | 所属施設名及び職名 | 研究課題名 |
|---|---|---|
| 岩田 卓 | 慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室 助教 | 卵巣がんの腫瘍免疫逃避機構の解明および解除法の開発 |
| 津田 浩史 | 慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室 講師 | 分子機能に基づいた卵巣癌標準化学療法の効果予測システムの開発と新規分子標的薬の探索−オバリアンプリントの開発を目指して− |
| 平沢 晃 | 慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室 助教・診療医長 | 遺伝性卵巣がんの一次予防とサーベイランスおよびQOLに関する検討 |
(ラン・フォー・ホープ記念課題: 1課題150万円 1名)
骨肉腫 [疫学(リスク・ファクター)、実験系(成因論)、予防、診断、治療、QOLなど]
| 氏名 | 所属施設名及び職名 | 研究課題名 |
|---|---|---|
| 小林 英介 | 国立がんセンター研究所 化学療法部 リサーチ・レジデント | 遺伝子発現解析を用いた骨肉腫新規バイオマーカーおよび治療ターゲットの開発、その臨床応用に向けて |
(余命1ヶ月の花嫁記念課題: 1課題1500万円 1名)
乳がん [疫学(リスク・ファクター)、実験系(成因論)、予防、診断、治療、QOLなど]
| 氏名 | 所属施設名及び職名 | 研究課題名 |
|---|---|---|
| 清水千佳子 | 国立がんセンター中央病院 第一領域外来部乳腺・腫瘍内科 医員 | 若年乳癌患者とその家族およびハイリスク若年女性に対する包括的支援プログラムのモデル構築に関するパイロット研究 |