財団紹介

理事長挨拶

堀田 知光

公益財団法人 がん研究振興財団
理事長 堀田 知光
(国立がん研究センター 名誉総長)

 公益財団法人がん研究振興財団は1962年の国立がんセンター(現国立がん研究センター)の創設3年後に、任意団体「がん研究振興会」として発足し、1968年9月に厚生省より財団法人の認可を受けてスタートしました。当時は「がん」について医学的に未知な分野が広く、研究すべきことが山積した状況にあり、この難題の解決には官民一体となって、国費のほか一般の方々の浄財をもってがん研究を奨励助長する必要性が認識され、財団設立にあたっては、経済界より物心両面からの多大なご支援をいただいた経緯がありました。
 現在まで、がん研究振興に寄せられた多くの方々の貴重な浄財によって以下の事業を展開しております。

(1)がん研究に関する研究の助成
(2)がん研究に関する国際協力及び国際交流
(3)がん研究に関する若手研究者の育成
(4)がん研究に関する国民への情報発信
(5)がん研究に関する国内外諸団体との連携及び協力

 当財団は、1984年に開始された「対がん10か年戦略」の一翼を担う研究支援事業としてリサーチ・レジデント制度を30年間にわたって実施してきました。この間の修了者は約2,000名にのぼり、その多くは全国各地で活躍し、指導的な立場で国内外のがん研究を牽引しています。
 その後、リサーチ・レジデント事業は2015年に発足した日本医療研究開発機構(AMED)に移管されましたが、若手研究者育成は財団の独自事業として継続しています。
 また、国立がん研究センター「がん情報サービス」との連携を視野に入れた新たな取り組みとして、がんに関する治験や臨床試験の情報を患者さんにとって分かりやすく提供することを目指した「がん情報サイト」を2021年に立ち上げました。まだ初期段階のサイトですが、興味のある方はホームページに是非お立ち寄りください。

 引き続き皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。

事業内容

当財団は、がんの克服をめざし、がんに関する次のような事業を行っています

1
がん研究に関する研究の助成
2
がん研究に関する国際協力及び国際交流
3
がん研究に関する若手研究者の育成
4
がん研究に関する国民への情報発信
5
がん研究に関する国内外諸団体との連携及び協力
6
その他本財団の目的を達するために必要な事業

この事業の運営は、公益団体(一般財団法人日本宝くじ協会等)の助成及び事業に賛同される法人・個人のご寄付などのほか、がんで亡くなられた方々のご遺族などからの貴重なご芳志によって運営されています。

財団のあゆみ

財団法人がん研究振興財団(以下、当財団)は、昭和43(1968)年9月、厚労省の認可団体「財団法人がん研究振興会」として発足し、がん克服に対する国民の強い願いにより寄せられた浄財によって、がん研究などの助成を行ってきました。
昭和58年(1983)年6月には、官民一体で取り組む「対がん10か年総合戦略」が閣議決定され、厚生大臣の指示のもと、当財団は民間団体が担うべき事業(支援事業)を幅広く実施していくことになりました。
このため、昭和59(1984)年3月に寄付行為の改正を行い、名称を「財団法人がん研究振興財団」と変更し、体制の充実を図りました。
同年10月から始まった政府の「対がん10か年総合戦略」、それに続く「がん克服新10か年戦略」(平成6年(1994)年度~平成15年(2003)年度)は、多くの貴重な成果をもたらしました。
平成16(2004)年度からは平成15(2003)年7月に決定された「第3次対がん10か年総合戦略(がんの罹患率の激減を目指して)」が開始されました。
当財団では、政府の「第3次対がん10か年総合戦略」の趣旨を踏まえ、がん研究費の助成、がんの正しい知識の普及などがんの克服を目指して様々な活動を積極的に進めています。

平成24(2012)年4月には、内閣総理大臣により公益認定を受け「公益財団法人がん研究振興財団」となりました。

財団概要

名称 公益財団法人がん研究振興財団
所在地 〒104-0031 東京都中央区京橋2丁目8番8号 新京橋ビル5階
電話番号 03-6228-7297
FAX番号 03-6228-7298
設立 昭和43(1968)年9月

アクセス方法

  • 都営地下鉄 浅草線 宝町駅下車(A7出口)徒歩3分
  • 東京メトロ 銀座線 京橋駅下車(6番出口)徒歩3分
  • JR線 東京駅下車(八重洲中央口)徒歩8分